北海道で10日間ヴィパッサナー瞑想してきた話3

 

 

 

-修行1日目-

 


部屋が少し明るくなったような気がした。
カーテンが開く音がした。
肩を叩かれるような感覚に驚き
薄眼を開けた。

 


時計の針がうるさい。
時刻は午前4時30分をまわっていた。

 


天井が近かった。
そこは二段ベッドの上段だった。
黒髪の女性と目があった。
誰...?

 


ぼんやりとした意識の中で
わたしは彼女の声を聞いた。
何か言っている。
うまく聞き取れなかった。

 


徐々に意識がはっきりしてきたと同時に
彼女の声がクリアに聞こえてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

瞑想の時間ですよ。

 

 

 

 

 

 

瞑想の時間ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

瞑想の時間ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ブッダ菩提樹の下で悟りを開いた。

その日から幾年もの時を経て

わたしはこの北海道の地で

菩提樹からは程遠い二段ベッドの上段で

布団に包まって全てを悟ったのだ。

 

 


そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寝坊したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

ここは北海道。
ヴィパッサナー瞑想の修行のために昨日
大阪から自分の意思でやってきた。

 

 

今日から10日間、朝は4時に起きて
4時30分から修行を開始することになっていた。

 


黒髪の女性は今回の修行のコースマネージャーだ。
見回り中に爆睡しているわたしを見つけて
起こしてくれたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

瞑想ホールは荘厳な雰囲気に包まれていた。

布団から出てすぐの体にぼんやり残る眠気は
北海道の冷たい空気に溶けていった。

 

 

 

 

 

 

指定された場所に座って目を閉じた。
すぐに頭の中が騒がしくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


35億

 

35億

 

35億

 

 


ブルゾンちえみだ。

テンポ良く繰り返される35億ビートに合わせて
パフュームのチョコレイトディスコが流れ始めた。

脳内スクリーンの7割はブルゾンちえみの顔アップで埋まり、
その隙間をパフュームの3人が縦横無尽に駆け巡る。

 

 

これは修行だ。瞑想だ。
今ここに心を留め、呼吸に意識を集中させるのだ。

 

 


集中

 

集中

 

集中

 

 

 

 

 

 

無理だ。

 

 


今度は右下に小さくaviciiが見えてきた。
彼の姿は徐々に大きくなってちえみが消えた。
脳内スピーカーから爆音で流れていたチョコレイトディスコは彼のDJさばきによって、いつの間にかWaiting for loveに切り替わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

どれぐらい時間が経っただろうか。

張り詰めた外の世界に澄みきった鐘の音が響いた。

朝食の時間の合図だ。

 

 

 

戦いは終わったのだ。

睡魔との戦いから始まったわたしの瞑想デビュー戦は、

ちえみ、あーちゃん、かしゆか、のっち、そしてaviciiという5人の強力な仲間達との出会いを経て幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これでも超がんばったんだよ!

初めてだもん。

こんなもんよねー(*´ω`*)!!

 

 

 

 

********参考動画********

 

ブルゾンちえみWith"B"「キャリア・ウーマン」 - YouTube

 

[MV] Perfume「チョコレイト・ディスコ」 - YouTube

 

Avicii - Waiting For Love - YouTube